メキシコの教育 後編

皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの濱咲克心です。
先週に引き続き、メキシコの教育に関して記載します。

OECDが行っている”Education at a Glance 2014”より、メキシコの教育状況をまとめてみました。前編と後編の全二編にて記載します。
(出典:https://www.oecd.org/edu/Mexico-EAG2014-Country-Note.pdf

・NEET(neither employed nor in education or training)が依然として高い
15-29歳のNEET(就労、就学、職業訓練のいずれも行ってない)の割合は22%となっており、2000年の24.6%、2005年の24.9%とほぼ変わらない水準です。これを男女比較してみると、男性より女性の方が割合として、およそ三倍の差があり、OECD平均でも女性の方が高くなる傾向ではあるが、これほどの男女差は見られません。これには、家事を手伝う女性が多く、また若くして結婚、妊娠をする人も多い、といった文化的事柄にも多大に影響を受けていると言えます。

・高学歴=良い仕事に就ける、という結果につながってない
中学教育までを受けたメキシコ人の就業率は64%と、OECD平均、55%よりも高いにも関わらず、高等学校教育以上の教育を受けた者の就業率はOECD平均より低い、という数字が表れてます。(高等学校教育までの場合、メキシコ:72%、OECD平均:74%、大学などそれ以上の教育の場合、メキシコ:80%、OECD平均:83%。)
また、大学などで教育を受けた者による失業率は4.6%であり、これは中学教育までを受けた者による失業率が3.5%よりも高い水準です。すなわち、高い教育を受けたからといって、必ずしも良い仕事に就けるわけではなく、さらに言えば、彼らに見合った待遇面の整った仕事自体が少なく、教育を受けなくとも働ける仕事が多いとも言えます。

・総括
失業率は4%と低い水準のままではありますが、教育という観点からみると、高等教育を受けたエリート達が輩出されづらい傾向です。この辺りに、人材採用における留意点があるように考えます。法律などの専門知識を有する、また英語や日本語が使える、などの優秀な人材は依然として一部のみであり、今後も経済成長に伴い、国内における人材確保はさらに厳しくなると考えられます。

 

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