皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの渡辺 寛です。
今週は土地の売買について紹介します。
質問)
土地の売買を検討しており、土地鑑定士に鑑定を依頼した結果、20,000,000MXN(簡単な例になります。)でした。しかし購入時の価格は、40,000,000MXNです。何故このように金額に差があるのでしょうか。
回答)
土地の価格には2種類あります。それぞれ下記の通りです。
土地評価額・・・土地鑑定士で定められる価額。不動産所有税(Impuesto Predial)の計算の基となる。
土地売買価額・・土地を売却する企業が定める価額。法人の場合、売価が課税所得として見なされ法人所得税(Impuesto Sobre la Renta)が課せられる。
土地評価額は、企業の定款に記載されますが、財務諸表には土地売買価額が計上されることとなります。また例えば、ドルで土地を購入した場合は、その日のレートでペソに換算された数字が、土地の価額として財務諸表に計上されることとなります。土地は、他の金融債権債務のように為替差損益を受けることもなく、月末でも評価替えなどはありません。
渡辺 寛