今回はメキシコの為替レートについてお話します。
メキシコには、1994年の通貨危機によるペソの大暴落、通称「テキーラショック」と呼ばれる苦い経験があります。そのため、その後は財政政策とともに、着々と外貨準備の積み増しを進めてきました。為替相場が激しく変動した際には、メキシコ中央銀行が介入してペソの安定を図るように努めています。
2011年11月には、1日に2%を超えてペソが下がった場合、最大で4億USドルのドル売り介入を図るという通貨防衛策を導入し、2012年5月には実際にペソ安を食い止めるためにドル売り介入が実施されました。
メキシコの経済は、ここ数年安定的であることや、アメリカをはじめとして多くの国が金融緩和の方向で動いている中で政策金利が4.5%と相対的に高い水準に据え置かれていることなどから、今後も底堅く推移すると考えられています。
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