メキシコでの会社の設立完了

 

メキシコに新規で拠点を設立する場合に気になる点の一つとして「“いつ”会社ができるのか(会社の設立完了はいつか)?」ということがあると思います。

実際、当社にお問い合わせ頂くお客様からも「○月までに会社は設立できますか?」といった声をよく聞きます。特に昨年の大統領後は様々な手続に遅れが出ており、スケジュール通りに現地拠点の設立が進んでいないという話も聞くことが増えました。

 

 さて、この「“いつ”会社ができるのか(会社の設立完了はいつか)?」といった時に気を付けなければいけない点として、“何をもって会社ができたと認識するか”という点です。

  • 会社が登記完了した日付なのか
  • 納税者番号(RFC)を取得した日付なのか
  • 銀行口座が開設された日付なのか
  • 商業登記(RPPC)が完了した日付なのか
  • VISA(在留資格)が取得できた日付なのか
  • 出向者にメキシコ現地で給料を払えるようになった日付なのか
    ・・・・

 

この点を現地の弁護士やコンサルティング会社と認識を合わせておかないと
「6月までに会社ができる(=出向者にメキシコ現地で給料を払える)と聞いていたのに実際には登記が完了しただけじゃないか!!」
といったケースが生じてしまいます。

少し話が脱線してしまいますが、お互いの認識のずれにより起こってしまう問題もありますので、しっかりとすり合わせを行っておくことはとても重要です。

 

特にメキシコでは会社の登記が完了したからといって、直ぐに納税者番号(RFC)を取得出来たり、銀行口座を開設したりできるわけではありません。

場合によっては、登記が完了しても1か月ほど納税者番号(RFC)の取得ができないというケースもあります。納税者番号(RFC)はメキシコでビジネスを行うでは必須情報であり、これが無ければ口座の開設もVISAの取得なども何も進めることができません。

 

そのため、納税者番号(RFC)の取得を“会社ができた(会社の設立が完了した)”と言ってもよいのではないでしょうか。

 

 

株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
黒岩洋一

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