メキシコ人従業員から借入依頼があったら

こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの清水皐でございます。

今週は、メキシコ人従業員の借入について記載いたします。

 

質問)

先日、弊社の一社員(メキシコ人)から「会社からお金を借りたい」といった申し込みがありました。
弊社日本本社には従業員に対する貸付金制度はあるのですが、メキシコでは初めてのケースであるため、一般的にはどのような手続きを踏むものなのかご教示いただけますと幸いです。

 

回答)

お問い合わせいただきありがとうございます。

一般的には日本と同様に借用書を作成し、下記事項を明記していただきます。

  • 貸付者(会社であればその代表者)・借用者(従業員)双方の情報と署名
  • 貸付金額
  • 用途
  • 返済期間および返済方法

借用書に指定された型はございませんが、念の為メキシコ弁護士のもとで作成されることを推奨いたします。
また、日本であれば従業員への貸付金でも金利を2~4%程度とされることが通例ですが、メキシコの場合は一般的に金利を設けることはありません。

 

最後に、メキシコ人は基本貯蓄をする習慣が無く、借金に対するハードルも低い印象がございます。
貸付をするか否かは貴社の判断となりますが、当従業員が提示してきた貸付金額と用途、そして返済方法が果たして現実的なものであるか、という点は注意して検討をしなければなりません。

 

今週は以上となります。
弊社でもメキシコ労務に通ずる弁護士を常駐させておりますので、ご不明な点がございましたらどうぞお気兼ねなくお問い合わせください。

 

株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
清水皐

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

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