ワークライフインテグレーションとは？

仕事とプライベートのバランスを維持する言葉として、
「ワークライフバランス」が使われてきましたが、
ワークライフバランスに取って代わる言葉として、
「ワークライフインテグレーション」が注目されています。

ワークライフインテグレーションとは、
仕事とプライベートを統合する考え方で、
慶應義塾大学教授の高橋 俊介氏によって提唱されたものです。

2008年に経済同友会が公開した提言書では、
ワークライフインテグレーションを以下のように定義しています。

「ワーク＆ライフ インテグレーション」とは、
会社における働き方と個人の生活を、柔軟に、かつ高い次元で統合し、
相互を流動的に運営することによって相乗効果を発揮し、
生産性や成長拡大を実現するとともに、
生活の質を上げ、充実感と幸福感を得ることを目指すものである。

つまり、仕事とプライベートを切り離すワークライフバランスと違い、
双方を統合することで人生をより充実させようという考え方なのです。

これによって、仕事とプライベートに境界線を設けない為、
従業員の生産性向上や企業の業績アップを狙うことも
可能ではないかと思われます。

では、ワークライフインテグレーションを実現するには？と考えると、
在宅勤務などを導入し、従業員に対して柔軟性のある働き方を提供する必要があります。

そうすることで、仕事とプライベートの垣根がなくなり、
双方で経験したことをそのまま活用できると考えられます。
業務上で学んだことだけでなく、
生活の中でも仕事に役立つアイデアを取り入れられるようになるため、
雇用する企業にとっても大きなメリットとなります。

女性にとって、仕事と家庭の両立は常に課題となっていましたが、
ワークライフインテグレーションの考え方を実践することで、
解決できるのではないかと思われます。

ワークライフインテグレーションの考え方は、
今までの社員の自律性が非常に重要な要素となってくる一方で、
マネジメント方法や評価制度も変える必要が出てくる
可能性があることには注意が必要です。

最後に、ワークライフインテグレーションは、
『仕事＝人生の考え方を実現するもの』ではないかと考えております。
それにより、人々のプライベートの時間の使い方が
変化していくのではないかと考えます。

以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社東京コンサルティングファーム

取締役・税理士　東　真奈美（Higashi　Manami）

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