会社組織において、社員全員がもっと頭が良くなれば、成果も出るし成長すると考えます。ただ、頭を良くするには、単純に知識や経験量を高めれば良いわけではなく、頭の使い方を学ぶ必要があります。
自分が今まで学んだ知識や経験を上手く活用し発揮できるかはメタ認知能力にかかっていると言われています。メタ認知能力を高めることが頭の使い方を学ぶことになります。
頭が良いとは、知能が高いということであり、心理学者による知能の定義は下記の３つに分けています。
⑴学習する能力
⑵抽象的に考える能力
⑶環境に適応する能力
上記３つは、一見すると別々に見えますが、実は密接に関連しています。
学校の勉強がよくできる、テストの点数が良い、偏差値の高い大学に行けるは、上記の（１）の知能が高いのです。
ただ、学習する能力だけが高くても、（２）（３）が低ければ、本当の意味で頭が良くないのです。学んだことを抽象化・一般化して異なる状況や場面でも活用できる思考力や、学んだことを環境に適用させることが、ビジネスで成果を出し続けるために重要になります。
つまり、学校のテストの点数で評価される知能の高さは限定的な捉え方なのです。もっと高次の知能が必要で、それは自分自身を理解し、自分を幸せにする方法や、他者とうまく折り合って、現実世界の問題を解決する方法を知っていることなのです。
メタ認知能力を高めるには、自己のモニタリングが最も重要なのですが、それには心理学を学ぶと良いと思います。自己や他者を心理学的なアプローチでモニタリングすることで、内面まで踏み込んで考えることが出来ると思います。
学校の勉強での評価は、言語能力や論理的処理能力の高さなので、心理学的なアプローチは全く違う頭の使い方が出来ます。目に見える知識とは違う思考方法を学ぶ訓練が重要だと思います。
以上となります。
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株式会社東京コンサルティングファーム
取締役・税理士 東 真奈美（Higashi Manami）
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