評価制度運用の肝:スーパースターではなく、スーパーヒーローの組閣がなぜ必要なのか。Vol.2

さて、スーパースターの定義が終わったところで、次はスーパーヒーローの定義付けや認識を合わせておきましょう。

スーパースターが実績づくりの人であるから、スーパーヒーローはそれとは違った側面で、活躍をした人、というイメージを持たれるかもしれませんが、スーパーヒーローはスーパースターの領域を包含するような人材のことを言います。

つまりは、実績もあって、なおかつプラスアルファのものがある人のことです。
それはなんなのかというと、スーパースターの実績や成果は実は、技術的な側面のみで達成が可能になるのですが、スーパーヒーローはこれに心の側面が必要になってくるのです。

 

では、心の側面というのは何であるのかを紐解いていくと、それは、「会社に対するロイヤリティ(忠誠心)、帰属意識(会社愛)、リーダーシップ(行動意欲)」の高い人なのです。
こういった人たちの特徴は、その会社の基本理念をしっかり理解し、経営理念や経営方針を実現させる能力が非常に高い人たちであって、社長の懐刀になるような人材です。

また、今の会社の文化をさらに良い意味で変化させ、社風を創造していくことになります。
常に社会や顧客のことを考え、そして会社や社員のことを考えている。自分のことは、後回しで、貢献することに喜びを感じている人たちだと思います。

 

こういったスーパーヒーローが多くいる会社はすぐに成長し、伸びていきます。社長も脇が固まっているので、安心してトップマネジメントに注力できますし、次の承継についても、難しくないはずです。

そして、評価制度を運用するときには、このスーパーヒーローたちがそろった状態で、運用していくことが最も効果のある評価制度になるはずなのです。

 

以上が貢献のスーパーヒーローの定義になりますが、そうはいってもそのスーパーヒーローがいないんだよ!とツッコミが入りそうですね。

そのとおりだと思います。
中堅・中小企業に限らず、どんな会社でも、こういったスーパーヒーローの存在が少ないから、組織力を高めることができずに、その会社のビジョン、事業計画や目標、あるいは予算までもが未達で終わってしまうのです。

 

では、どのようにそのスーパースターを輩出していくことが可能になるのか。
どうしたらやそういった人材を採用できるのか、どうしたらそういった人材を育てることができるのか。

その錬金術ともいえる魔法は次週にまた持ち越したいと思います。

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