”傍観者”と聞いて、皆さん何をイメージするでしょうか。
例えば、
・会議など発言の場に参加して、何も発しない
・周囲に人や会社の悪口をいっているときに、何も言わずに聞いている
会社組織においては、この”傍観者”はマイナスにしかなりません。
その理由としては大きく二つあり、
①見える部分
経営資源の消費=コスト(人件費)として消費される
②見えない部分
周囲への影響=変化が必要な会社組織において
”何もしない”という文化に繋がる悪影響
これらの理由から、特に中小企業の社長であれば
”話を聞くだけ”や”何も言わない”という社員に対して
強烈な怒り、嫌悪感を示します。
このような人は、1人いるだけであればそこまでの影響を
及ぼすこともありませんが、もし複数人いる場合は、
組織に対し甚大な影響を及ぼすことがあります。
では、全ての人が最初からそうだったのか?と言うと
必ずしもそうではありません。
最初はそうでない人が、なぜ傍観者になってしまうのか?
集団心理の中に”傍観者効果”というものがあります。
簡単に言うと、「周囲の影響により自分が”傍観者”となる」
というものであり、人数が多ければ多いほどその効果は
大きくなります。
この”傍観者効果”は、以下の3つの理由から発生すると
言われています。
①責任の分散(誰かがやってくれる)
②聴衆抑制(恥をかきたくない=やらない方がいい)
③多元的無知(誰もやってないから緊急性が無い)
このような傍観者に対して、会社としての対応は大きく二種類あります。
一つは、“任意”。その人自身の判断に任せる。
(あるいみ“放置”とも言いますが。。)
そもそも任せてやらないから問題になっているので
あって、これで効果が生まれることはまずありません。
二つ目は、“強制”。
一時的には効果があるかもしれませんが・・・
長続きすることはあまり無いのではないでしょうか。。
結局、どちらもダメ・・・となると「どうすればいいのか?」。
人的な解決方法では限界があります。
任意でも強制でもない。
そこで、これを“仕組み”によって解決する方法があります。
傍観者効果にある三つのポイントを、”評価制度”に
組み込み、これを行わない事を評価する、という”制度”に変えます。
①責任の分散
⇒自分の責任範囲を越えて行動する事を評価
②聴衆抑制(恥をかきたくない=やらない方がいい)
⇒新しいことに挑戦をすることを推奨、評価
③多元的無知(誰もやってないから緊急性が無い)
⇒他人より先んじて行動することを評価
評価制度における”評価項目”というのは、
”何をして欲しいのか”という会社のメッセージ発信
でもあります。
”組織の傍観者”、という問題を組織の”制度”に
組み込んで解決していく。
新たなものを取り込むのもいいですが、今の行動の
”やり方”を変えるというアプローチを取ることで、
変化までの難易度が格段に低くなるため、結果的に
変化のスピードも上がり、成果へも繋がってくるの
ではないでしょうか。
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