今こそ製販統合を考えよう

こんにちは
株式会社東京コンサルティングファームの小林です。

 

最近の日経ビジネスの記事で、2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんのインタビューがありました。
田中さんは「研究開発は最先端でなければならない」と思いこむ技術者への批判を述べています。

スキル思考になると、難しいことをやらなければならないという思い込みが出てきて、社会や顧客のニーズをないがしろにしてしまうということです。
ノーベル賞を取った人でもそのように考えることができるのだなと感心しました。

 

彼の所属する島津製作所でも、分析装置の最大シェアを誇っていましたが、ある海外の競合が分析速度2倍の製品を出したときに、同僚の技術者たちは「そんなこと自分たちでもできる」と言ったそうです。

しかし、それをやらなかった。顧客が求める技術よりも難しいことをやるということにこだわっていたそうです。

 

研究者としては最先端の知識を探究するという姿勢も必要なのかもしれませんが、研究というのは目的のための手段として位置づけられます。
目的というのは、貢献という風に言い換えることができます。

今学んでいることは、何の目的なのか?これを忘れてしまっては、学びの効果は薄れてしまいます。

 

また、田中さんは、エンジニアは外に出るべきだとも言っています。

エンジニア=技術者・製造畑 は、自分たちの知識や技術・製品が外の世界からどのように映るのかが研究室の中に閉じこもっているだけでは見えないということです。

 

私がコンサルティングを行っているお客様でも、顧客に対する責任は全部営業がやるという空気があったのを、これからは製造担当も顧客責任を負うべきだという議論がありました。

 

多くの会社が「製販分離」を取り入れ、製造と販売を組織上分けていますが、製造をしている立場でも、外の顧客の声を聞くことは非常に重要だと思います。

営業している立場が、製造責任を負わないというのも問題だと思います。
顧客が満足するものを製造する上で、必要な顧客の声をしっかり社内にフィードバックし、それができているかという観点でのチェックを行いフィードバックするのも営業としての役割だと思います。

 

最後に、同記事で新しい発見や技術というのは、既存の知識の組み合わせで生まれるものだと、田中さんは述べています。
彼のノーベル賞の技術も既存技術の組み合わせと応用だそうです。

 

弊社の提供するサービスも、決して最先端のコンセプトというわけではなく、今までもあった経営、会計、人事+ITを組み合わせたサービスとしての側面があります。
しかし、それを組み合わせて提供できる存在が今まではなかったからこそ今の時代に価値あるサービスとなっています。

既存知識を決して軽んじることなく、そこから新しい発想やアイデアを生み出していく姿勢が必要なのではないでしょうか。

 

以上、お読みいただきありがとうございます。


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株式会社東京コンサルティングファーム

小林 祐介

 

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