事業計画は、誰のために作るもの?

会社の成果はというのは、

「戦略 × 実行」から生まれてきます。

 

そして、戦略は社長が考え、実行は社員が行うことになるため、

社員が正しく戦略を実行できるように計画が作られます。

 

会社の立てた計画を実現するためには、社員の協力は必要不可欠です。

そのため、どうしても“社員が協力してくれる計画”が作られがちです。

 

①実現可能性のあるもの

⇒社員がイメージできる、手の届くようなもの

 

②数字に根拠があるもの

⇒過去の数字の推移、趨勢を考慮したもの

 

この点を重視しすぎて”社員の納得”に寄った計画を立ててしまって

果たして会社は上手くいくのでしょうか。

 

実行は社員が行うもの、といっても全てを社員に任せて上手く

いくことはなく、ここで必要となるのは経営者のリーダーシップであり、

社員を巻き込む情熱、絶対に目標を達成するという鉄の意志。

 

他人から見て一見すると実現しなそうなものを実現させる。

社員が納得してくれないものを納得してもらう。

仮に根拠が無くても必ず達成させる。

 

本来、会社の目的や戦略というのは経営者の頭の中にあり、

これを完璧に言語化、形式知化することは困難です。

(数字の目標を達成することが”目的”であれば話は別ですが。。)

 

トップは、数字の先にある未来を見ていますが、社員側は

トップから出てきた数字、言葉を見てしまいます。

 

この違いが ”戦略×実行” の実行部分を困難ならしめるものでは

ありますが、現実問題として全ての社員が会社の戦略を正しく

理解するというのは不可能、であることを理解した上で、過去に

とらわれず、イノベーティブな計画を作っていかなければいけません。

 

誰もが”達成不可能”と思うような中でも、目的をぶらさず、

目標も維持しながら前に進み続けるのが”経営”なのではないでしょうか。


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