いつもお世話になっております。東京コンサルティングの早川でございます。年末年始、そして4月にかけて、人事異動の多い季節でございます。帰任される駐在員の方も多い印象です。そんな中ご質問いただくBPJSの返金について、ご説明いたします。
<BPJS(社会保障)とは>
BPJSは、インドネシアの社会保障機関やその制度を指します。健康保障(BPJS Kesehatan)と労務保障(Ketanagakerjaan)の2種類に分かれます。基本的に、インドネシア人社員は皆登録の義務があり、外国人にも、半年以上滞在する場合には登録が義務付けられております。特に、ビザを更新する際にこの登録証が求められますので、登録されていらっしゃる方が多いかと存じます。
毎月、現地給与額に応じて、決められた割合で、会社負担分の社会保険料と個人負担分の社会保険料を支払う義務があります。
<返金可能なBPJSとは?>
労務保障はさらに4つの区分に分かれます。そのうちの一つ、養老補償積立(Jaminan Hari Tua)というものは、外国人の場合、BPJS登録を抹消する際に、返金を申請することが出来ます。
<帰国前・返金申請の際に気を付けなければいけないこと>
返金される、といっても、簡単に進まないのがインドネシア。帰任の1か月前には、以下のスケジュールを決めておく必要があると考えていてください。
・最後の現地支給給与がいつになるか
・最後のBPJS保険料支払いはいつになるか
・いつBPJS抹消申請(返金申請)を行うか
・帰国日はいつで、いつまでに銀行口座を閉じるか
・いつEPO(ビザ抹消)を行うか
・いつ税務番号(NPWP)返還を行うか
この4つを綺麗に流れで考えなければ、BPJSが返金されなかったり、税務番号返還の際に指摘を受けたりします。
この次の記事では、帰任時に起こりやすいトラブルをご紹介します。
東京コンサルティングファーム
早川 桃代
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