印花税(印紙税)について

こんにちは、中国・上海の安孫子 悠治 (アビコ ユウジ)です。

今回は中国の印花税(印紙税)についてお話しします。

1.概要
印花税とは、中国法の保護を受ける文書に課税される税金です。
課税対象は各種法令で定めた中国域内で作成され、中国法の保護を受ける文書となります。
〈中华人民共和国印花税暂行条例〉

2.印紙税との違い
当該税は日本の印紙税に該当します。
日本の印紙税と異なる点は主に4つあります。

①課税対象(作成場所)
印紙税:日本国内で作成した場合に文書が課税対象となる。
印花税:作成場所を問わず中国法が適用される文書が課税対象になること

②税率の形式
印紙税:累進課税
印花税:比例税率(金額に関わらず一定の税率)

③課税対象(範囲)
印花税の課税対象となる文書の範囲は印紙税よりも狭い。

④納税者(文書の共同作成者が2人以上の場合)
印紙税:連帯責任を負い、納税を行う。
印花税:連帯責任はなく、各作成者がそれぞれ納税を行う。

海外企業と中国企業間の契約書について中国企業は印花税を納める義務があります。
ただし、日本企業については実務上、納めるべきである場合と納めなくてよい場合がありますので、別途管轄税務局へご確認ください。

今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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