労務契約形態について(正社員、派遣社員、アルバイトの違いと注意点)

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、人材派遣の場合の注意点について、お話します。

◆ 人材派遣の場合の注意点
現在、人材派遣を使用している会社は、法律改正情報等に注意する必要があります。「労務派遣に関する適用の厳格化」(中国労働契約法の改正)があったためです。今回の改正では、派遣労働者の雇用について明確な基準が示されていないものの、一部の地域では基準が発表されています。広東省においては、派遣労働者数が20人以上、あるいは全労働者数に占める割合が10%以上の場合、管轄所在地の労働行政部門に登録する必要があります。さらに、派遣労働者数は全労働者の30%を超えることはできません。(広東省労務派遣管理規定)また、江蘇省(蘇州市)では、派遣労働者数は全労働者の20%を超えることはできません。(蘇州市労務派遣管理暫行弁法)他の地域においても、今後新たな基準が各地で儲けられる可能性があります。実際、人材派遣から直接雇用に切り替える企業が増えてきました。切り替える際に必要な手続きは、以下の通りです。

1、前雇用主である派遣会社の退職処理 ※受入社員側の処理
2、労働契約書の締結(受入社員と新受入企業の間)
3、待遇の決定(経済補償金の支払等)

なお、3、については、労働関連規定の解釈を含め、弁護士及び受入社員との協議が重要です。

以上

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