開発区について

 こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、開発区トラブルについてお話します。

 中国の土地は、農業用、住宅用、工地用、商業地等に区分け管理されており、村のみでは決定できません。管理されている用地を他の用地(例えば、農業用⇒工業用)に転用するには、政府からの許可が必要になります。

 しかしながら、中国のいくつかの村では、許可を得ていないのにかかわらず、「開発区」と称して農業用地に企業を招聘しているところがあります。自身の村の財政改善のために、法外な行為に走るのです。都市と農村の格差が問題視される中、転用は農村の自力発展を促す効果があるため、中国国家としても黙認することがあるようです。

 当然、中国国家から農業用と定められた土地には会社設立はできません。仮にうまく設立はできても、途中で政府のチェックが入った時などに、立ち退き命令・ペナルティなどが課されるリスクがあります。したがって、政府関係者に直接質問したり、現地政府とのパイプを持つ弁護士・コンサルタントから定期的に情報を仕入れるなどの対応が必要です。

以上

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