中国で使われる会計ソフト

こんにちは、中国・上海に駐在しております、小林です。

今回は、中国で使われる会計ソフトについてお話ししたいと思います。原則として、中国の財務当局が認める形式での財務諸表作成が可能であれば、どのソフトを利用しても問題はないのですが、財務当局の判断は、各都市や省によって異なるので、実務上は中国国内ベンダーのシステムを用いる企業が多いようです。

中国の代表的な会計ソフトは、用友軟件股份有限公司の「U8」や金蝶国际软件集团有限公司の「金蝶」シリーズなどがあります。日系企業の多くもこういったソフトを利用しています。その理由は先ほども述べた通り、当局が認める形式での財務諸表の提出が求められる点、そして税法などの改正が頻繁に発生し、それに対応できるシステムが他にない点などが挙げられます。

一方、グローバル展開している大企業はSAP社のR-3やオラクルERPなどをそのまま中国でカスタマイズして利用しているケースが近年増えています。しかし、中国ではシステムエンジニアが不足しているだけでなく、賃金上昇に伴い開発コストも膨らんでいますので、コストパフォーマンスを熟慮した上でのシステム導入が求められると思います。

以上です。

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