中国の財務諸表について Q&A

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日も中国Q&Aについてお話します。

 

Q. バイトを雇おうと思いますが、個人所得税と社会保険料を支払う必要がありますか。

 

A. まず、法律上は、企業は個人所得税も社会保険料も支払う必要があります。

 

バイトの個人所得税については、役務報酬所得に該当するため、給与所得よりも高い税率で個人所得税を計算することになります(中华人民共和国个人所得税法及び国税函〔2005〕382号)。

 

例えば、給与総額が4,000元未満/月の場合、800元を控除して20%の税率で個人所得税を計算します。4,000元以上の場合は、給与総額の20%を控除して、20%の税率で個人所得税を計算します。一方、給与総額が4,000元であれば、個人所得税は640元(=【4,000‐4000×20%】×20%)になります。

 

また、会社の費用として計上するには、発票が必要で、アルバイトスタッフの方が税務局へ出向き代理発行をお願いすることになります。さらに、納税額が0の場合でも申告が必要です。

 

社会保険料も同様に支払い義務が生じます。【中华人民共和国劳动法】

 

次に、実務上については、中国上場企業や大企業を除き、税金と社会保険料を実際に払っている企業は少ないです。払っていなくとも、税務監査上、たいてい少額であるため、見逃されているケースが多いと考えられます。

 

 

以上です。

 

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