中国の個人所得税の計算について Q&A

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、中国の個人所得税の計算Q&Aについてお話します。

 

Q1、中国の個人所得税の計算について教えて下さい。

 

A1、まず給与所得の課税額を計算し、次に個人所得税額を計算します。

具体的には下記の式によって計算します。

【給与所得の課税額】

= 給与総額 – 中国の社会保険料 – 費用控除

 

ここで費用控除とは、日本の所得税法の給与所得控除に該当します。日本の給与所得控除は給与総額が関数となり増減しますが、中国の場合は金額が固定されているのが特徴です。中国人は3,500元、外国人は4,800元です。

 

【個人所得税額】

= 給与所得の課税額 × 適用税率 – 速算控除額

 

中国においても、累進課税制度を取り入れているため、適用税率と速算控除額は、給与所得の課税額によって、変動します。税率と速算控除額については、下記リンクを参照ください。

 

http://www.csj.sh.gov.cn/pub/ssxc/zlzy/zcgll/grsds/200903/t20090331_283354.html

※上海税務局のリンクですが、中国全土で適用されています。

 

ちなみに、日本円で給与を受領している場合は、日本円を中国元に換算し、個人所得税の計算を行う必要があります。どの時点の換算レートを使用するかについては、各会社によって異なりますが、納税日に係る月の営業日1日目のレートを使用することが多いです。レートについて、基本的に外貨管理局で公開されているレートを使用します。(右下の「人民币汇率中间价」)

 

国家外汇管理局主办 http://www.safe.gov.cn/

 

以上です。

 

 

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