皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームカンボジアの安藤です。
2020年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回は、カンボジアの税務調査についてお話ししたいと思います。
カンボジアの税務監査
カンボジアの税務監査には以下の3つの種類があります。
①Desk audit 資料に基づく監査
②Limited audit 現場訪問に基づく監査
③Comprehensive audit 総合的な監査
上記のうち、①と②の監査については税務局の各担当部署によって行われます。高額納税義務者の場合、税務局のDLT(Department of Large Taxpayers)という部署が①、②の監査を行います。また、高額納税義務者とは、以下の基準を満たす企業のことを指します。
1)QIPの適用企業
2)外国法人支店または多国籍企業
3)年次売上高が1億リエル(約25万ドル)を超える企業
税務監査のうちの③については税務局のDEA(Department of Enterprise Audit)という部署によって行われます。Limited auditとは、文字通り限定的な監査であり、VATのみ、あるいはその他2~3の税目を対象としていますが、Comprehensive auditに関しては申告義務のある全ての税について監査が行なわれます。
これら①~③の税務監査はカンボジアでは比較的頻繁に行われます。したがって企業は早ければ1年に1度、もしくは数年に1度これらの監査を受ける可能性があります。いつ行われるのかは、税務局の判断に任せられており、はっきりと定まっていません。
今回はこれで以上といたします。
読んでいただき、ありがとうございます
東京コンサルティングファーム カンボジア拠点
安藤 朋美
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