皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は棚卸資産の評価の仕訳についてご説明させていただければと思います。
設問21 会計期末を迎えたX社の経理担当のAさんは、商品の評価を経理規定によりこれから行うことにしている。各商品のデータは以下の通りである。評価損を計上すべき商品はあるか。その際の仕訳を明示せよ。単位は$である。
解答
商品Aの正味実現可能価額は見積売却価格から販売費を引いた13,000$であり、取得原価8,000$より大きい。したがって評価損は計上せず、評価は取得原価で行うこととなる。
商品Bの正味実現可能価額は見積売却価格から販売費を引いた4,300$であり、取得原価4,000$より大きい。したがって評価損は計上せず、評価は取得原価で行うこととなる。
商品Cの正味実現可能価額は見積売却価格から加工費と販売費を引いた5,500$であり、取得原価6,000$より小さい。したがって評価は正味実現可能価額で行うこととなり、500$の評価損を計上することとなる。その際以下のような仕訳を切ることとなる。
Dr Loss due to decline of inventory to net realizable value 500
棚卸評価損
Cr Inventory 500
棚卸資産
今週は以上です。