増資、配当、自己株式の処理

会計

皆様、こんにちは、カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は増資、配当、自己株式の処理についてご説明いたします。

 

まずは、増資です。資本金を増加させて会社財産を充実させる手続を行った際の会計の仕訳は以下の通りになります。

 

Dr  当座預金 ×××  Cr 資本金 ×××

current accounts      Capital stock

 

カンボジアでは基本的に資本の部の「資本金」を増加させます。資本剰余金という規定はないので、基本的にこの処理です。

 

次に配当です。配当を行う際には以下の仕訳を行います。

〈配当決定時〉

Dr  配当金 ×××   Cr 未払配当金 ×××

Dividend                     dividend payable

〈配当金支払時〉

Dr 未払配当金 ×××  Cr 普通預金 ×××

dividend payable         ordinary accounts

配当金は費用項目ではありません。なぜならば会社の業績とは関係がないところで発生するからです。したがってこの配当金は株主資本等変動計算書に中の一項目として出てきます。

 

次に自己株式です。自己株式の取得は、会社にとっては会社財産の払戻を意味します。したがって、自己株式は資本の控除項目としての意味合いを持ちます。

 

Dr  自己株式  Cr     当座預金       ×××

Treasury stock      current accounts 

この借方の自己株式は資産項目ではなく、あくまで資本項目のマイナス勘定です。したがって財務諸表上は、資本の部(貸方)のマイナス項目として出てくることになります。

 

今週は以上です。

会計処理で不明点等ございましたら kumagai.keisuke@tokyoconsultinggroup.com

までお気軽にご連絡ください。   

 

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