こんにちは。 東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。
今週はブラジル投資環境について記載いたします。
今回は、ブラジルにおける日系移民について書きたいと思います。「功績について」と偉そうに題名を付けましたが、ブラジルにて日本企業が事業を行う上で、また、日本人が生活する上で、日系移民の方々への感謝は常に忘れてはいけないものです。サンパウロには旧市街地に近いリベルダージ地区に日本人街(現在は東洋人街と呼ばれています)があり、多くの日本食料理屋や日本の食材を取り扱う店が並びます。最近ではラーメンブームが訪れており、幾つか新しいラーメン店が開店している様です。
現在は、東洋人街と呼ばれ、主に中国人や韓国人の方たちが増えてきました。私がブラジルに赴任した当初(約4年前)は、特段目立たず、あまり気付くこともありませんでしたが、最近ではサンパウロの至る所で日本人以外のアジア人を見かけるようになりました。それだけ中国や韓国の投資の勢いが激しいということでしょうか。しかし、サンパウロを少し離れると、アジア人といえば日系ブラジル人という状況が依然として続いています。ブラジルでは、アジア人=中国人ではなく、アジア人=日本人と決めつけられる数少ない国の1つです。
1908年から2008年の100年間で、約13万人以上がブラジルに移民として渡ったと言われており、ブラジルは世界最大の日系人の居住地です。日系人の多くは農業に従事し、現在でも、市場に並ぶ卵や野菜の殆どは(企業名・ブランド名として)日本人の名前が付いています。日系人がブラジルにもたらした功績は大きく、また、その勤勉な態度からブラジル人とともに調和のとれた発展を遂げており、ブラジル文化の1つとして根付くまでに至ります。
日本にいる間はあまり気にしなかった日本人とアイデンティティも、海外に出ると嫌でも意識する場面が非常に多くあります。ブラジルにおいては、日系移民の方たちが築き上げてきた日本人へのイメージや尊厳を保てるように、我々仕事で駐在している日本人、旅行者も含めて、日本人として然るべき行動をとることが求められているように感じ、そうであり続けたいと思う様にもなりました。今後もブラジルと日本がお互いに良い関係であることを願います。
以上
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