こんにちは。 東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。
今週はブラジル投資環境について記載いたします。
今年も気が付けばもう3か月が経過しようとしていますが、遅ればせながら、2017年度のブラジル最低賃金の改定について記載致します。
2017年1月1日より、ブラジルの最低賃金は月額R$937.00に上がります。2016年度の最低賃金であるR$880.00から、R$ 57上昇しています。サンパウロ市内では最低賃金もしくはそれに近い賃金で労働している方は少ないと思われますが、サンパウロ州全体、その他の地方州においては、工場労働者をはじめとして、多く見受けられます。
上昇幅が大きければ来年にも最低賃金がR$ 1,000を超えそうな勢いであり、製造業企業には大きな打撃となりそうです。物価の変動も考慮されていることから、通常であれば製品の売価にも反映されることになりますが、現在の経済や景気の状況下では、なかなか難しい状況も垣間見えます。特にサプライヤー企業などの最終消費者向けの商売ではない企業にとっては、非常に厳しい状況にあると考えられ、大幅なコスト削減に乗り出す必要性も出てくるでしょう。
ブラジルにおいては、対従業員や対顧客において、お互いがWin-Winの関係とするのは相当ハードルが高いといえますが、常に理想の企業を目指して事業を続けていくほか無いのでしょう。
以上
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