資金運用と人への投資活動について

こんにちは。 東京コンサルティングファーム ブラジル駐在員の金内です。

今週はブラジル投資環境ついて記載いたします。

 

前回のブログで政策レートであるSelicとCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)について書きました。

CCCを短縮することによって事業に必要となる運転資金が減るということは、一時的なキャッシュの増加ではなく、年度を通して常に短縮した日数分に該当する運転資金が手元に残ることを意味し、その余ったキャッシュをCDBなどに預け入れることによって、利息収入を増やすことができます。つまり、CCC短縮および余剰資金であるフリー・キャッシュフローを増やすことは非常に重要な戦略であると同時に、相乗効果として会社の経営状態を改善することが可能です。

ブラジルの金融商品であるCDBは、政策金利であるSelicに応じて利率が変動するため、景気の変動に応じて利率が下落することがあります。つまり、事業活動とは関係なく、会社の経営状況に影響を及ぼす要素があるということです。また、確かに利息収入などでキャッシュが増えることにはなりますが、将来への投資と考えた場合は、投資としての価値は非常に低いものです。

キャッシュフロー計算書上の区分における投資活動(固定資産や有価証券の購入など)だけではなく、将来的な事業活動を有利にする種まきとしての投資や、継続的に営業活動を有利とするような投資など、直接的に効果が数値(金額)で測定できないものに対する投資も、ブラジルで事業を行っていく上では非常に重要であると考えます。例えば、利益が出た年には従業員に臨時ボーナスや社員旅行を企画するといった人に対する投資や、取引先への取引条件を一時的に緩和するなどの顧客に対する投資などが挙げられます。

ブラジルは、アミーゴ社会と呼ばれるように、人のつながりを重視する傾向が見て取れます。日本でいう所の、恩、義理、人情などにあたるものは、どこの国でもビジネスを行う上で共通して非常に重要な要素であり、信用や信頼というものは、継続的に事業を行う上では必要不可欠です。現在ブラジルは、景気の悪化による長く辛い時期からの抜け出しを図っています。今後の見通しが少し明るくなった時には、人への投資、顧客への投資などを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

 

以上

 

 

 

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