こんにちは。
東京コンサルティングファームブラジルの濱咲克心です。
今週はブラジルの教育システムについて記載します。
ブラジルの教育制度は、国家教育基本法により定められており、幼児教育から始まり、9年間の義務教育としての初等教育(Ensino Fundamental)、最低3年間の中等教育(Ensino Medio)、そして、高等教育(Ensino Superior)となっています。同法は、共通カリキュラムや授業内容などの適用についても規定しており、教育計画の指針にもなっています。
国家教育基本法(Lei de Diretrizes e Bases da Educacao Nacional)では、連邦政府によって、ブラジル全土で適用する共通カリキュラム、授業時間数、最低出席率、進級基準等を定めており、州、市町村によって、状況に応じた授業内容や学業日程等について定められています。
就学年齢基準日はその年の7月31日となっており、この日までに満6歳になる子どもが、同年の2月9日に初等教育の第1学年に入学することになります。ブラジルの学校年度は、2月9日から12月22日までであり、その内最低200日間の授業があり、7月には9日間の冬季休暇があります。
また、1988年憲法第206条に公教育の無償が規定されており、国立、州立、市町村立の公立教育機関は幼稚園から大学まで学費が無償となっています。