コロナウィルスによる縫製産業への影響

・売上の急落

縫製産業では、世界における新型コロナウイルスの流行と都市のロックダウンにより、主要な買い手である欧米企業による注文キャンセルが続出していました。

バングラデシュ縫製輸出企業協会(BGMEA:Bangladesh Garment Manufacturers & Exporters Association )によれば、3月22日~28日の7日間で、9,300万ドル分の注文がキャンセルがされました。
2020年3月の縫製品輸出額は前年同月比26.7%減の19億7,000万ドルに止まり、4月の輸出額は更に急落し、3億7,840万ドルと発表されています。

 

・労働者への給与支払い

縫製産業では、欧米諸国における新型コロナウイルスの流行と都市封鎖により、主要な買い手である欧米企業による注文のキャンセルが相次いでいます。
それにより一部の工場では賃金が支払われておらず、これに抗議する工場労働者が路上でデモが発生していました。

これに対し、バングラデシュ政府は、4月16日までに3月分の賃金を支払わない縫製工場に対し、ライセンスの一時停止を含む法的措置を取ると警告しました。
更に、一時閉鎖した工場の労働者に対しては、4月分の給与を最低60%を支給することを発表しました。

 

・工場の操業再開と一部停止

4月28日までにバングラデシュ全国にある7,602の縫製工場の内、2,916工場が操業を再開しましたが、コロナウィルスの影響による急落に伴い、348の工場が閉鎖された他、478の工場が操業を一時停止しました。
5月31日までに少なくとも67の縫製工場で17,579名の労働者が解雇されました。

 

縫製産業はバングラデシュにおける主要産業である為、ハシナ首相は縫製産業向けに経済支援策を打ち出しています。
政府の通達が頻繁に更新される為、最新情報を確認することをお勧めします。

 

【引用】

https://blog.goo.ne.jp/otatomoyuki/e/cf6fe31b83f613beddabd7616de7ef77


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尾崎 一真
株式会社東京コンサルティングファーム

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