【番外編】ダッカのゴミ事情②

前回に引き続きダッカのゴミ事情をお伝えします。

【前回のおさらい】

今回は、リキシャで収集されたゴミの行方をお伝えします。

【ゴミの行方(リキシャ以降)】
リキシャで集められたゴミは、中継地点であるコンテナに運ばれます。(写真②③)見ていただくと、日本のようにゴミ袋が使用されておらずゴミが散らばっているのがわかります。これは、ダッカのゴミ収集でゴミ袋の使用が禁止されているためです。前回お伝えした通りダッカのゴミ収集率は67%で収集されないゴミが非常に多い状況です。このような中で、以前ゴミ袋の使用を許可していたことで、収集されなかった廃棄物(ゴミ袋)が排水溝に詰まり、衛生環境が悪化し感染症などの問題につながったことがあるそうです。そのため現在ではゴミ袋の使用は禁止されています。ちなみに、写真にあるピンクのコンテナは日本の援助により提供されたものです。

 コンテナに集められたゴミは、その後トラックで収集され、最終処分場へ運ばれます。(写真④)こちらのピンクのトラックも、日本の援助により提供されたものです。
 トラックはダッカの北西部のAmin Bazar Landfill、ダッカ南東部のMatuail Landfillという最終処分場に運ばれます。写真⑤が最終処分場の写真ですが、写真にある通り、お金になるもの(有価物)を集める人たちもいます。注射針などの医療廃棄物も一緒にこの集積場に集められることから、針で怪我をしたり感染症にかかったり、さまざまなリスクが伴います。

このように課題も多いダッカのゴミですが、約10年前は収集率が33%程度だったそうです。その当時と比較すれば劇的な改善率といえます。また、ダッカ市内ではリサイクルが非常に進んでおり、リサイクルされたペットボトルやプラスチックなどは、溶解して再資源化またはチップにして中国などに輸出されています。

Tokyo Consulting Firm Limited
Tel: +88-017-8777-5740
E-mail kitaguchi.mika@tokyoconsultinggroup.com

 

関連記事

【番外編】ダッカのゴミ事情①

現地法人設立の手続き①

ページ上部へ戻る