今回と次回の2回にわたり、番外編としてダッカのゴミ事情についてお伝えします。3年前にダッカにきた当時、ダッカは非常にゴミが多いという印象を受けました。今回は、ダッカのゴミ事情について、ダッカ市役所の廃棄物管理局で勤務されている青年海外協力隊の高政宏充さんに、資料提供・取材の協力をいただきました。
【ゴミ比較】
日本の首都である東京23区と、ダッカのゴミ(一般廃棄物)事情を比較してみました。
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ダッカ(バングラデシュ) |
東京(日本) |
廃棄物発生量 |
4,270 t / 日 |
12,000 t /日 |
廃棄物収集量 |
2,520 t / 日 |
不明 |
収集率 |
67% |
99%以上 |
ダッカでは、毎日4,270tの廃棄物が発生していますがそのうち収集されているのは67%のみで、残りの33%はポイ捨てなど、収集されずに残っています。廃棄物が東京より少ないのにダッカの方がゴミが多く感じるのはこれが原因となっています。
【ゴミの収集ルート】
ゴミの収集は、以下の図表①の手順で行われます。家庭で出たごみは、まずリキシャでコンテナまで運ばれます。(写真①)このゴミ収集の仕事は、ダッカ市役所によって許認可を与えられた民間企業が行っています。地域に根付いた仕事のため、地域の政治関係者が管理する民間企業によって収集作業が行われているようです。
次回は、リキシャで集められたゴミがどこへ行くか?からお伝え致します。
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