バングラデシュの禁止業種と規制業種

 

バングラデシュ政府は経済及び技術発展のため、投資にあたっての煩雑な手続きを排除し、法人税の免除などの優遇措置を受けることができる輸出加工区(EPZ)を設けるなど、積極的な外資誘致を行っています。一方で、自国の産業保護のために、禁止・規制業種が設定されています。

 

1、禁止業種について
バングラデシュでは下記の業種への外国資本による投資を禁止しています。
・武器、弾薬、軍用機器
・原子力
・植林、森林保護地区の機械的方法による木材伐採
・紙幣印刷、造幣

 

2、規制業種について
下記の業種は事前に管轄官庁の許可が必要になります。

深海での漁業 銀行・金融業
保険業 電力関連 
天然ガス・石油の調査・採掘・供給 石炭の調査・採掘・供給 
その他鉱物資源関連 大規模インフラ事業 
精油 Voip/IP電話サービス
通信サービス 衛星放送サービス 
航空旅客・輸送業 海運業
沿海部で採取される重金属を利用する産業 港湾建設
ガス・鉱物資源を原材料として利用する中規模および大規模企業

 

これらの業種の中には、最低資本金や出資比率の上限が設定されている等の規制がございますので、進出の際には最新の情報を取得する必要があります。

 

3、資本金について
金融業には下記の資本金の最低額が設定されています。

銀行 40億BDT
一般保険  4億BDT
生命保険  3億BDT
その他特殊保険  1500万BDT
その他の金融機関  10億BDT

 

4、登記に時間を要する可能性がある業種について
下記の業種はかつて登記差し止めをされていました。現在は解除になっているものの、各省庁の細部まで解除の連絡が行き届いていないため、登記に時間がかかる場合があります。

アパレル調達事務所 貨物運送業者
輸入代理店 配達(クーリエ)サービス業者
海運会社 利益目的の教育機関
広告代理店 航空・鉄道の販売総代理店

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited
濵田健生

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