こんにちは、ベトナム、ホーチミン駐在員の藤原です。
Q 税務調査について教えてください。
A
税務調査と会計監査を混同されている方がいらっしゃいます。
会計監査はベトナムにおける外国企業は、原則として1年に一度独立の会計監査人によって会計監査を受けなければなりません。ここでいう外国企業とは1%でも外国の個人ないし法人が出資を行っている会社と解釈される(17/2012/ND-CP)ことから、日本企業は規模などに関係なく監査を受けなければなりません。監査を受けなければ罰金を払う事になりますが、監査を受けていれば、どのような監査意見であろうとも直ぐに罰金となる事は基本的にございません。
一方税務調査が行われる場合は税務当局より電話もしくは書面で企業に連絡が来ます。多くの企業では税務調査は3年から5年に一度くらいの割合で税務当局から連絡が来て税務調査が行われる事が多いようです。5年以上税務調査が入ってない場合でも、通常は直近5年間を対象として税務調査を行います。しかし調査結果によっては5年以上遡って調査対象とされる事もございます。税務調査で指摘があると不足分の税金および罰金などを納める必要が出てきます。また5年以上長く税務調査が無い場合はその分の延滞税のリスクもあるので、敢えて税務署にアンダーテーブルを払ってでも、税務調査を依頼する企業もあるようです。
以上