ベトナム社会保険料について

労務

こんにちは。東京コンサルティングファームベトナムの石出です。
今週はベトナム社会保険についてお話させて頂きます。

 

Q: ベトナム社会保険について教えてください。

 

ベトナムで社会保険の範囲は下記になります。

  • 疾病手当 
  • 妊娠・出産手当
  • 労働災害・職業病手当
  • 退職年金
  • 死亡手当

こちらの表が社会保険の料率になります。


2022年1月からは社会保険料の料率(負担額)が変わります。

疾病手当と妊娠・出産手当
⇒雇用者は3%負担。

労働災害・職業病手当
⇒雇用者は0.5%負担。

退職年金及び死亡手当
雇用者は14%負担。(2022年1月から)

退職年金及び死亡手当
従業員は8%負担。(2022年1月から)

上記で記載したように2022年1月からは料率が変わり、負担額が多くなります。
しかし、社会保険料を計算する際は上限額が定められています。
社会保険料算定の月給の上限は、公務員給与の20倍です。(社会保険法58/2014/QH13第89条3項)
現状、公務員給与の最低賃金は1,390,000VNDになりますので、
1,390,000VND/月×20倍=27,800,000(約13万5千円)これが上限となります。
すなわち、給与が月100万円の方も月13万5千円の方も社会保険料額は同じになるということです。

現在は会社負担のみの3.5%ですので、約13万5千円×3.5%=4,725で月々4,725円、年間では56,700円の負担になります。
2022年1月からは下記の計算方法になります。

会社負担額
約13万5千円×17.5%=23,625円

従業員負担額
約13万5千円×8%=10,800円

会社及び従業員負担の合計は、月々34,425円(23,625円+10,800円)になります。年間金額は、413,100円です。
現在と比べると年間で356,400円(413,100円-56,700円)より多く負担することになります。

最低賃金の上昇が続く中、今後も社会保険料負担額が増える可能性もございます。
適切な利益、事業計画ができるよう事前に弊社へお問い合わせ頂ければと存じます。

今週は以上になります。

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社は一切の責任を負うことはありませんので、何卒ご了承ください。


~▶YouTuberになりました!~

弊社YouTubeチャンネル『久野康成の毎日が有給休暇!!』を開設いたしました!

「久野康成の毎日が有給休暇!!」では、代表の久野が作った365の金言を
『久野語録』として日めくりカレンダーにまとめ、内容を毎日解説していきます。

チャンネル名にある通り、「毎日が有給休暇」になるような生き方のツボとコツを発信しておりますので
ぜひ一度ご覧頂ければと思います!

また、代表の久野が執筆した
『国際ビジネス・海外赴任で成功するための賢者からの三つの教え 今始まる、あなたのヒーロー』
の解説を、執筆者自らが行っている「賢者からの3つの教え」シリーズもぜひご覧ください!


株式会社東京コンサルティングファーム
石出 眞輝

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る