皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームベトナムの進藤です。
ベトナムパートナー企業との交渉の中で、非常に重要なのが、Finance Due Diligence(以下FDD)となります。
FDDは買収しようとしている対象企業から提供される財務情報に基づいて実施されます。その為、当然ですが提供される情報の信頼性が非常に重要となります。
・売上に関する情報
特に二重帳簿が発生しやすい項目です。特にオーナー企業に起こりやすいのが、VATインボイスを発行せず、会社の売上としないで、個人的に売上を徴収してしまう場合が多くあります。
・費用
ベトナムではキックバックの習慣があります。購買担当者が不当に高く外注に発注した上で、個人的にキックバックを受け取ってる場合、簡単にその情報を見つける事は難しいです。業者選定プロセス(1社だけに偏って発注していないか)等の検討が必要です。
・関係者取引
オーナー企業の場合は、オーナーと会社の間での資金のやり取り(出資金や、借入・貸付金)が不明確になりがちです。
オーナーとの間で資金のやり取りが散見される場合には、その契約関係をしっかり見直す事が重要です。
せっかく、良いパートナーとベトナムで出会えたのに、事前にM&Aを実施せずに蓋を開けてみたら。。。なんて事にならないよう、しっかりと相手の財務状況を見極める事が大事となります。
進藤
shindo.hideki@tokyoconsultinggroup.com
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