レッドインボイス①

会計

こんにちは、ベトナムのハノイ駐在員の浅野です。

今回のブログは、ベトナムにおける会計・税務の特徴の一つであるレッドインボイスについてご紹介します。

レッドインボイスとは、ベトナムにおいて、企業が物品を販売する、若しくは、サービスを提供した場合に発行するものです。ただし、金額が20万ドン以下の場合には、発行しなくてもよいという例外規定があります。

企業は、物品を購入する、または、サービスを享受する際に、レッドインボイスを必ず入手しなければなりません。もし、入手できなかった場合には、その支払の金額分は、仮受付加価値税との相殺ができないばかりか、法人所得税の算出時に損金への算入ができなくなります。

それほど金額が大きくないベトナムのローカル企業との取引の場合、相手企業が、レッドインボイスを発行できないといったケースが起こります。事前に確認する必要があります。

日常的にタクシーを移動手段としている場合のレッドインボイスの入手ですが、一回づつの利用の場合には、金額は、ほとんど20万ドン以下だと思います。前述しましたが、20万ドン以下の場合には、レッドインボイスを入手する必要はありません。しかし、月のトータルでレッドインボイスを入手する必要があります。

方法としては、タクシーに乗る際に都度、領収書を発行してもらい、月初にまとめてタクシー会社に持ち込み、レッドインボイスに替えてもらうことができます。しかし、同じタクシー会社に乗り、都度、領収書を発行してもらう必要があります。タクシー会社によっては、領収書の発行ができないことがあるので注意が必要です。

タクシー会社によっては、タクシーカードを発行しているところがあります。料金の支払時にカードで簡単な手続きをするのみで、翌月にまとめて請求をしてくれます。もちろんレッドインボイスも発行してくれます。私は、このタクシーカードを使用しています。手続きも2、3分で終わるので、かなり便利だと思います。

次回は、レッドインボイスを発行する企業の観点から、ブログを書いてみたいと思います。

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