トルコでの道路事情

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

 

今週のブログはトルコでの道路事情について書かせて頂きます。

 

トルコでは、旅客・貨物ともに道路交通が最も重要な輸送手段です。国内には道路交通網が縦横に張り巡らされており、総延長36万2,660㎞(2009年時点)に及び、高速道路は6万4,319㎞に達します。旅客輸送は短距離・長距離ともにバスが中心で、大都市間だけでなく、地方都市にも長距離バスターミナルがあり、多くのバス会社によって多数の路線が運行されています。

トルコ政府は道路整備を重視しており、「第三ボスポラス大橋」を含む「北マルマラ高速道路計画」が2016年9月に完成します。また、イスタンブールとアンカラを結ぶ高速道路も完成して同都市間が4時間で移動できるようになりました。

また、ボスポラス海峡には、第一ボスポラス大橋、第二ボスポラス大橋と2つの橋が架けられ、ヨーロッパとアジアを結んでいますが、どちらも既に慢性的な交通渋滞に悩まされています。これを解決するために、「ボスポラス海峡横断トンネル(鉄道用)」が日本の円借款により着工されて、同トンネルは2013年に開通しました。車両用の同トンネル「ユーラシアトンネル」も開通する予定です。

トルコでは所得に比べてガソリン価格が高く、自動車特別消費税も高いため、自家用車の普及ペースが遅いとされてきました。しかし、2009年には政府による自動車特別消費税の減税措置がとられるなど、国内の自動車保有が促進される政策が進められています。今後は公共交通のみならず、一般庶民の足としての道路交通の重要性が増していくものと思われます。

 

 

以上となります。

 

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

高津 幸城

 

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