トルコ産業別動向

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

 

今週のブログはトルコ産業別動向について書かせて頂きます。

実質GDP(2014年)に占める産業部門別の割合を見てみると、サービス業は最も大きく59.1%、次いで製造業・建設業が32.9%、農林水産業が8.8%となっており、サービス部門が中心となっていることがわかります。

トルコは中近東や北アフリカなどでは類を見ないほど製造業が発達した国です。製造業部門は、自動車、家電、繊維、食品が中心で、コチ、サバンジュ、ドウシュ、ドアンの4大財閥をはじめとする財閥が製造業において大きな役割を担っています。

産業構造は、まず軽工業を中心に発達を遂げたため、かつては繊維・衣料品、食品加工部門が基幹産業でした。しかし、近年は自動車や家電部門の成長が著しく、労働集約型から技術集約型への移行が進んでいます。

工業化が進んでいるのは、主にイスタンブールがあるトルコ北西部のマルマラ海沿岸地域や西部アナトリアで、東部アナトリアや黒海沿岸地域では工業化が進んだ地域が少ないのが現状です。多くの発展途上国に見られるように、トルコでも急速に発達を遂げる都市部と、取り残された農村部との格差が社会問題化しつつあります。

 

以上となります。

 

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

高津 幸城

 

関連記事

ページ上部へ戻る