絶対必要!イカメット申請!

こんにちはトルコ駐在員の田中です。

先日、世界のビッグイベントとしてバレンタインがありましたが、国民のほとんどがイスラム教徒のトルコでも、もちろんバレンタインは祝われました。在イスタンブール日本国総領事館が出しているIstanbul Weeklyによると1週間で300万本のバラが販売されたと言われています。しかし、その形式は日本とは少し異なっており、女性から男性へのチョコレートを贈るというわけではなく、想いを寄せる人へ愛の告白の日としたり、恋人同士や夫婦の間でバレンタインデーを祝ったりしています(少し日本が変わっているといった方が正解かもしれませんが……)。そして、今回のバレンタインで花束やプレゼントをお互いに贈りあい、寒い中体を寄せ合い2人でいつもより少し豪華な食事に出かけたりするカップルを多く見かけました。

さて、今回はトルコでのビザについて取り上げたいと思います。トルコへの入国の際、日本人であれば、最初のトルコに入国した日から数えて180日のうち、90日であればビザなしで滞在することが可能となっています。しかし、この規定も2012年2月から厳格化されたもので、それ以前は一般旅券を所持の日本人の場合、90日間であればビザ不要で滞在が出来たため、90日間に一度トルコ国外への出入国を繰り返し、事実上長期にわたり滞在するというケースが見受けられました。

そのため、現在では90日以上滞在予定があるすべての外国人は滞在許可証(イカメット:Ikamet)の取得が必要となり、就労や留学等を目的としてトルコに長期滞在する方は、入国前に目的に見合ったビザを取得する必要があります。そしてまずは、入国後には速やかにイカメットを取得することをお勧めいたします。

滞在許可証(イカメット:Ikamet)
イカメットの取得方法はいたってシンプルですが、昨年に法改正が行われたためか申請に混雑が見受けられ取得までに時間を要するケースが多くなっています。私の場合も、インターネットでの申請をしてから取得までに2ヶ月を要しました。

<取得方法>
1. インターネット上での申請日登録及び、アプリケーション入力
2. 申請日、イスタンブール警察署にて必要書類申請及び、申請料納付
3. 発効日、同イスタンブール警察署にて拝受
備考:
ウェブサイト(ISTANBUL EMNIYET MUDURLUGU)から申請日の登録及び、申請は可能です。
・2013年2月末現在、上記HPでの申請日は直近で約2ヶ月先となっています。
・手帳代(Blue Book)は2013年度から値上げし198TLとなっています。
・手帳代とは別に滞在期間により申請料がチェージされます(支払窓口の開閉時間には注意が必要です)。
・申請してから発行までは約15日かかります。
・日本人はビザなしで90日間の滞在が認められていますが、イカメットの申請予定日が混雑により仕方なくその期間を超えてしまった場合、申請日記載のアプリケーションフォームを所持していれば不法滞在とはみなされません。ただし、90日を超えた日から受取日までは出国されないことをお勧めいたします。

<必要書類>
1. 申請番号表記の予約書(Web上でダウンロード)
2. パスポート
3. パスポートの写真ページと、最終入国日のスタンプのあるページのコピー
4. パスポート用サイズの写真4枚
5-①. 労働社会保障省が発行した労働許可証の原本および写し1部
5-②. トルコ国内の銀行で発行された残高証明又は両替所で発行された換金証明書(1ヶ月につき$300程の申請滞在期間に応じた残高証明が必要となり、両替所で証明書を発行してもらう場合は、ローマ字氏名を記載)
備考:
・入国後、銀行開設を行う際は税務番号が必要となります。イカメット取得のため口座開設したいと申し出れば口座を作ってくれる銀行もありますが、断られる銀行もあるようです。
・①はトルコに長期間在住する方向けとなり、②は就労目的で在留許可証を申請するのに必要とされます。

以上の手続きで、イカメットを申請・取得することが可能です。しかし、トルコの警察署では外国人科と雖も英語を話せる方が少なく、トルコ語が話せる方などの同行が必要です。また、警察とのコネクションや申請方法を知っているエージェントに依頼することもよいかと考えられます。

税務・会計・労務につきまして、少しでも疑問やご質問等がございましたら、こちらからご連絡頂ければと思います。

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以上

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