年金システムの改定BES(Bireysel Emeklik Sistem)

みなさん、こんにちは。

東京コンサルティングファーム、トルコ駐在員の高津です。

今回は本年1月1日に施行が決まった年金システムの改定BES(Bireysel Emeklik Sistem)について皆様に共有をさせて頂ければと思います。ご質問等ございましたら、気兼ねなくお申し付けくださいませ。

 

1. ZORUNLU BİREYSEL EMEKLİLİK SİSTEMİ(BES)とは

 

2001年より開始された私的年金制度になります。トルコでは公的年金は社会保障機構(SGK)が担っていますが、日本同様に主に金融機関や保険会社が販売している個人年金保険があります。

トルコでは56歳の退職時までの間毎月定められた額の保険料を納付することを条件に、退職後SGKからの公的年金に加え個人年金の給付を受けることができます。

2016年8月25日に官報にて発布されたNo.6740法により、SGKに登録されている45歳未満の労働者は自動的にこの個人年金に加入することが決定されました。

 

 

 

2.どのように登録されるのか

 

企業はどの個人年金に加入するかを選択する必要がありますが、どの企業がBESへの強制加入の対象になるかは、まだ決定されていません。50名以上の従業員を持つ企業が対象になるとみられています。

 

3.企業は個人年金分を負担する必要があるのか

 

企業が特に個人年金分を強制負担する必要はありません。ただし毎月月初に企業が従業員の給与所得からBESの保険料を徴収し保険機関に代行納付する必要があるため、Netで従業員様と契約されている場合注意が必要です。

 

4.強制加入をキャンセルすることができるのか

 

法律上は“自動加入”という文言が使われていますが、事実上の強制加入となります。

ただし2か月以内にBESへの加入を拒否すればその間に支払われた保険料は返金され、

脱退することも可能となっております。

 

5.保険料はどのくらいになるのか

 

従業員の給与の3%にあたる額が毎月初控除されることになっております。

この金額に政府より25%の助成金が加わり保険料が納付されることになります。

また、キャンセルせずに加入した従業員に対しては加入後3か月目に1000TLの助成金を受けることができます。

 

 

 

 

6.企業がBESに対し支払いを怠った場合どうなるのか

 

BESへの支払不履行または遅延を行った企業に対しては罰金を支払うことになっております。

 

7.従業員が退職した場合、又は企業の閉鎖時どうなるのか

 

従業員が転職した場合、転職先もBESへ加入しているのであれば転職先のBESに自動的に加入されこれまで支払われた年金も転職先のBESに自動的に移行されます。

企業が閉鎖された場合、又は転職先にBESがない場合はそれまでの納付額と同じ額を毎月納付することで継続することが可能です。

 

 

 

 

弊社では、進出前のFS調査から、会社設立、会計・事務、労務など進出に係るサポートを一貫してご提供しております。設立、設立後についてご質問やご不安などございましたら、お気軽に、下記までご連絡頂ければと思います。

 

 

お問合せ

株式会社東京コンサルティングファーム

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