
こんにちは。TCFタイ法人の岩城です。
タイではジョブホッピングが多いことで有名ですが、タイに進出されている日系企業の皆様もタイ人の離職に頭を抱えることがあるのではないでしょうか。
タイでは失業率が低いことで有名ですが、これがタイ人の転職を繰り返す理由の一つでもあります。
今回のテーマは「タイの失業率が低い理由」です。
日本の失業率が2.89%(2017年)なのに対してタイは0.70%です(共にIMF – World Economic Outlook Databases 2017年10月版から引用)。
さらに過去7年間は1%を下回る値で推移しています。これは他のASEAN諸国と比較すると取り分け低い数値になっています。
これは①最低賃金の影響、②人口推移の影響が挙げられます。
①最低賃金の影響について、タイの最低賃金は他国と比べて緩やかに上昇しています。そのような流れの中で企業が労働集約的な生産活動を促し、スキルを持たない労働者を大量に雇用しました。またこの最低賃金の影響により海外企業も多くタイに進出してきたという背景も起因して雇用が増加していきました。
②人口推移の影響について、発展の著しいイメージのある東南アジア諸国ですが、日本同様に少子高齢化が進んでいることも事実です。その中でもタイの少子高齢化は急速に進んでいます。加えて人口増加率は0.3%(2016年)となっており、労働者不足の状況が続いています。
このような仕事を辞めてもまだ仕事があるという状況がジョブホッピングを助長しているのかもしれません。
弊社では企業の皆様のタイ人採用をサポートしております。
タイ人の離職についてお悩みであればご相談も承っておりますので、お気兼ねなくお問い合わせくださいませ。