シンガポールのEP取得の現状について

投資環境・経済

 シンガポールで近年大きな問題となっているのが、外国人労働者へのEP(Employment Pass:就労ビザ)認可についてです。
 EPには、ざっくり4種類(P1、P2、Q1、S)ありますが、日本人駐在員の方はP1かP2を取得するものと思われます。実際、私が保有しているのはP2になり、P1に比べて給与要件が緩いものとなります。

 シンガポールに駐在する以上、EPの取得は必須と言えるものですが、そのEPの取得が近年非常に難しいものとなっています。というのも、現地人採用を促進するため、外国人の労働を制限している意図があるためです。

 全体的な統計データを取っている訳ではありませんが、日本人のEP認可率(二人目以降)は20~30%といったところかと思われます。色々な日系企業の方にヒアリングしたところ、80%以上リジェクトされるというところもあれば、最低でも半分はリジェクトされるとのことです。

 では、EP取得のために何が重要なのか、下記ランキングを挙げております。
①職務に必要な資格の保持(SEの方等は、かなり取得しやすいようです)
②学歴(最低4大卒が望ましい)
③職歴(15年程度の職歴があれば、有利と思われます)
④給与(申請基準を満たしていれば、あまり重要ではありません)

 来年より外国人雇用の際の要件に、更なる規制が設けられる運びとなっております。ある意味、今年度中がEP取得を容易に済ませるラストチャンスかと思われます。

 少しでも気になる点や疑問などありましたらご気軽にご相談くださいませ。
 

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2019-10-23

東京コンサルティンググループ

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