50%法人税リベート今年も継続!? 企業にとっては嬉しいニュース

税務

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループ シンガポール拠点の飯島 淳です!
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「2025年シンガポール予算案における法人税のリベートの継続」についてお話していこうと思います。

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【50%法人税リベート今年も継続!? 企業にとっては嬉しいニュース】

 こんにちは。東京コンサルティングファームの飯島です。

 2月に、2025年度の政府予算案の発表がありました。

 その中で、昨年度の予算案でも発表された法人税の50%リベートが、2025年度も継続して適用されることが発表されました。企業にとっては非常に嬉しいニュースです。

 

 今回はその法人税リベートの内容について、おさらいします。

1.法人税リベートの内容

 リベート率:​2025年度(YA2025)の法人所得税に対して、50%のリベートが適用されます。

 上限額:​リベート額と現金給付(CIT Rebate Cash Grant)の合計で最大SGD 40,000まで。

 対象:​すべての法人(シンガポール居住法人か否かを問わず)、登録されたビジネストラスト、および可変資本会社(VCC)も対象となります。​

 

 2.CIT Rebate Cash Grant(現金給付)

金額:​SGD 2,000の現金給付が提供されます。​

 条件:​2024年中に少なくとも1名のローカル従業員(シンガポール市民または永住者)を雇用し、CPF拠出金を支払っているアクティブな法人が対象です。

 注意点:​株主である取締役はローカル従業員のカウントには含まれません。​

 

3.申告と適用時期

 自動適用:​IRAS(シンガポール内国歳入庁)が、提出されたEstimated Chargeable Income(ECI)や法人税申告書(Form C/C-S/C-S Lite)に基づき、自動的にリベートを計算・適用します。​

 処理時期:

 ECIのみ提出の場合:2025年6月までにリベートが適用されます。​

 ECIと法人税申告書の両方を提出している場合:2025年8月までにリベートが適用されます。​

 

4.具体例

 例1:課税所得がない場合

 課税所得:SGD 0​

 法人税:SGD 0​

 CIT Rebate:適用なし​

 CIT Rebate Cash Grant:SGD 2,000(条件を満たす場合)​

 例2:課税所得がSGD 75,000の場合(現金給付の対象外)

 課税所得:SGD 75,000​

 法人税(17%):SGD 12,750​

 税控除後の税額:SGD 12,000​

 CIT Rebate(50%):SGD 6,000​

 最終的な法人税額:SGD 6,000​

 例3:課税所得がSGD 17,500の場合(現金給付の対象)

 課税所得:SGD 17,500​

 法人税(17%):SGD 2,975​

 CIT Rebate(50%):SGD 1,487.50(現金給付のSGD 2,000未満のため、リベートは適用されず)​

 CIT Rebate Cash Grant:SGD 2,000​

 最終的な法人税額:SGD 2,975​

 今回は以上となります。

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2019-10-23

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