フィリピンの国別・品目別輸入推移

投資環境・経済

こんにちは、Tokyo Consulting Firm Philippineの近石 侑基です。

 

今週のブログでは、フィリピンの国別・品目別の輸入推移について説明致します。

 

[国別の輸入]

輸入を国・地域別にみると、中国が前年比27.1%増の213億9,400万ドルで、構成比19.6%を占めて前年に続き首位となりました。

 

中国からの輸入を品目別にみると、電気・電子機器・同部品が38億9,400万ドル(前年比47.0%増)、一般機械・同部品が24億7,800万ドル(3.1%増)と両者で約3割を占めました。2016年のドゥテルテ政権の発足後、中国との経済連携やODAを中心とした中国からの経済支援が加速するなど両国の関係改善を背景に、中国の対フィリピン輸出額は2016年が38.2%増、2017年同12.5%増、2018年同27.1%増と急速な増加を見せています。

 

そのほか、2016年に6位であった韓国は2017年、日本に続く3位に順位を上げました。 2018年の同国からの輸入は鉱物性燃料、プラスチック・同製品、鉄鋼製品を中心に増加し、中国に次ぐ2位となりました。次いで、日本が105億4,900万ドル(0.1%減)、米国が78億1,400万ドル(5.6%増)、タイが76億800万ドル(15.2%増)と続いています。

 

[品目別の輸入]

輸入を品目別に見ると、電気・電子機器・同部品が174 億6,700万ドル(前年比19.8%増)、次いで鉱物性燃料、鉱物油が131億4,900万ドル(23.7%増)、一般機械・同部品が110億9,200万ドル(9.0%増)となりました。

 

政府が進める大型インフラ開発に伴う需要や急速な経済成長が、燃料や機械の輸入量を引き上げたとみられています。

 

車両(鉄道以外)・同部品は、2018年1月に実施された税制改革による新車の物品税増税の影響により国内の新車販売台数が落ち込んだことから、83億800万ドル(0.7%減)となりました。

 

参考資料:フィリピン統計局(PSA)

 

参考資料:フィリピン統計局(PSA)

 

参考資料:フィリピン統計局(PSA)

 

 

今週もどうぞよろしくお願い致します。

 

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東京コンサルティングファーム フィリピン・セブ拠点
近石 侑基

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