東京コンサルティングファームフィリピン・セブ支店長の日比野です。今回もフィリピン人従業員の特徴と配慮すべき点についてお話しします。私自身、マニラ・セブで3年弱になりますが、人事管理を行う中で様々な失敗と学びを得ることがありました。
Q. フィリピン人従業員に対してすると良いこと
A. フィリピン人従業員はよく理解すれば、日本人よりも素直でモチベートしやすいという方もいらっしゃいます。例として3点を上げさせていただきます。
・積極的にほめること
・コミュニケーションを取ること
・食べ物を通じた交流
フィリピン人は承認欲求が非常に強いため、何か良い行いをしたときにしっかりと認めることでモチベーションを上げてくれます。この点においては、日本人よりも自分の感情に素直で、相手が喜んでくれると分かれば、主体的な行動を起こしてくれるフィリピン人もかなり多いという印象です。
特に疎かにしてはいけないのが、フィリピン人との密なコミュニケーションです。日本人駐在員はフィリピン人従業員と話す機会を持たないこともありますが、フィリピン人は日本人マネージャーと話すことができるとやる気を見せることが多いです。一対一で話す機会を設ける等、積極的に話すことで信頼関係ができていれば、些細なトラブルがあったり、多少ストレスがかかる仕事があってもフィリピン人はしっかりとこなしてくれるようになります。離職率が高い場合には、給与や職務内容を見直すだけでなく、社内に適切な人間関係が存在しているかを観察することがコツです。人でトラブルがなければ、人が常に入れ替わるということは少ないように思います
最後に食べ物による交流です。フィリピン人は無類のパーティや食べ物好きです。弊社でも3時ごろに休憩を取って軽食を取ることを許したり、月に1度はミリエンダとして会社がピザ等を頼んだりしています。食べ物が到着すると日本人マネジメントと一緒に写真を撮り始めたり、非常に良い雰囲気が生まれます。
フィリピン人従業員は、うまく動機付けをして会社に居易い雰囲気を作ってあげれば、日本人以上に成果を上げることも見られます。上記のように簡単な配慮でパフォーマンスの向上や離職率の低下が実感できるはずです。
もし人事について何かトラブルがあれば、ぜひ弊社にご連絡を頂ければと思います。
それでは今週もどうぞ宜しくお願い致します。
株式会社東京コンサルティングファーム
フィリピン支社 セブ支店 日比野和樹