在庫計上に不一致について

会計

皆さん、こんにちは。

 

東京コンサルティングファームメキシコの藤田大です。

 

今週は在庫計上に不一致について記載します。

 

 

質問)

 

当社ではメキシコにて、製造販売をしているのですが、

会計上の在庫数値と、システム上の在庫数値がズレてしまっています。

会計担当に聞いても、その原因がよくわかっていないようで、困っています。

 

このようなケースはよくある事なのでしょうか。

予想される原因があれば、教えてください。

 

 

回答)

 

ケースバイケースにはなりますが、

会計士が認識出来ていない数値の不一致において、よくある事例としては部門間の連携不足が挙げられます。

 

事例を完結にまとめると、

①  仕入れ担当が、「遅れて到着した前月の追加分」をシステム上に反映させたが、会計部門には共有をしていなかった。

②  会計担当が、売上のキャンセル処理をした(つまり在庫が減少しない)ものの、システム上でそれを反映していなかった。

③  在庫の価格評価減を実施したものの、システム上と会計上で整合性が取れていなかった。

 

 

以上のような問題は、メキシコ人同士の連携では散見されます。

理由の一つは、個々が連絡を受ける事を待っており、自ら確認を取る行動をしない。(自分の仕事の範囲ではない)と決めてしまう者が非常に多いからです。

 

結果は会計上に現れるため、一見会計上の問題と認識しがちですが、

それ以外の部門にも原因がある。という事例がほとんどです。

 

場合によっては、社内統制の見直しを検討する必要もあるでしょう。

 

藤田大

 

 

 

 

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