皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの渡辺 寛です。
今週はメキシコでの署名権限ついて記載します。
質問)
メキシコ現地法人において、法定代理人になっているのですが、銀行での口座開設に当たりその署名権がないと言われたのですが、なぜなのでしょうか。
回答)
メキシコの銀行口座開設に当たり署名する方法は、大きく分けると2つあります。
1つ目は、取締役が、署名する
2つ目は、法定代理人が署名する
1つ目の場合には、取締役全員が、銀行にて署名する必要があり取締役員が日本にいる場合は、難しい方法と言えます。
2つ目に関しては、法定代理人の一人が銀行にて署名をすればいいのですが、ここで注意しておきたいのがメキシコにおける法定代理人には2種類あるという事です。
2種類の法定代理人とその署名権限を下記にまとめました。
PODERES AMPLIOS
・Import Licence
・Contracts
・SAT
・IMSS
・INM
・BANK
・RNIE
PODERES LIMITADOS
・SAT
・IMSS
・INM
・RNIE
上記で分かるように銀行口座の署名権限は、PODERES AMPLIOSのみが持っていることになります。
役員構成を一度決めてしまった場合は、定款の変更が必要となりそのために3ヶ月程度かかる可能性もあるため慎重に決める必要があります。
また定款内容や銀行によって異なるケースもあるため、まずは銀行にもお問い合わせすることをお勧め致します。