皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの藤田大です。
今週は日本駐在員の給与支給方法について記載します。
質問)
日本駐在員の給与の支払い方法について、教えてください。
色々な日系企業に聞いていますが、全額をメキシコペソでもらっている方、
半分は日本円でもらっている方、様々に分かれているようです。
理由は、メキシコペソでの受け取りを減らしたい(本帰国時に日本円への両替が大変)
といった意見や、日本に家族がいるので半額を日本円で、というものが多くありました。
この場合、日本円で全額受け取る事も可能なのでしょうか。
何かリスクとなる事があれば、教えてください。
回答)
メキシコ日系企業における実例として、
日本駐在員の給与を、半分は日本本社から円での支払い、残りの半分をメキシコでメキシコペソで支払い。という方法を取っているというものがあります。
しかしながら、望ましいと考えられる方法は、全額をメキシコペソで支給する事であり、
仮にメキシコペソでの支給額が国税局(SAT)によって低すぎると判断された場合には、何かしらの指摘を受けるリスクがあります。
当社の専門家の意見によれば、
CFDI(電子税務証憑)の導入によりSATが詳細確認をする事が容易となった為、
不自然な支払い方法は避けるべきであるとの事です。
仮に、全額を日本円での支給としている場合、
給与支給体制の見直しを検討した方が良いと言えるでしょう。
藤田大
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