メキシコにおける退職金の内訳

駐在員の方の中には人事異動に伴って、メキシコを離れる方もいらっしゃるかと思います。メキシコを離れるとは、形式的には”メキシコ現地法人の退職”という手続を取ることになりますので、メキシコ現地スタッフが自主退職を行ったように退職金の計算・付与が必要となります。

そのため、通常の給与とは別に付与している手当はもちろんですが、未消化の有給休暇に加え、法定賞与と言われているアギナルド(Aguinaldo)の支給も会社は実施しなければなりません。

一般的にアギナルドは12月に支払われますが、該当年度(暦年)に在籍している期間に対して支払われるものですので、年度の途中で退職した場合は1月1日から退職日までの分を退職時に支払うことになるのです。

 

加えて、PTUの計算に関しても注意が必要です。

PTUは対象年度の勤務日数が60日以上であれば、従業員は受け取る権利が生じます。そのため、対象年度のPTUを計算する際、既に退職をしていたとしても、対象年度に在籍しており、受け取る権利がある者がいた場合、計算そのものにはその人を考慮しなければなりません。

 

本件に関しての詳細を確認されたいことは、ぜひ弊社HPを通じてお問い合わせ頂ければと思います。


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株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
黒岩洋一

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