弊社は、ASEAN諸国含め27ヶ国に拠点を出しており、現在全拠点で人事評価制度を実施し数多くの企業をサポートしてきました。
今回の本題は、メキシコに限らずどの国においても重要であることをお話いたします。
それは、「評価結果のフィードバックをどのように行うか」です。
多くの企業をサポートしてきましたが、そのほとんどはフィードバックがしっかりと実施されていない傾向にあります。それはつまりPDCのCがない状態を意味しています。
またフィードバックがない事が人事評価制度の形骸化に繋がる事になります。
従業員としても納得感が持てない、何を改善したらいいかが分からないという事になります。
日本では、評価結果を社員に十分に説明していないというのが、一般的な傾向としてありましたが、海外ではそれだと絶対にうまくいきません。
では、どのようなフィードバックが適切なのかといいますと、まずフィードバックにはその内容によって2種類に分かれます。
評価対象者のいい点をほめる「ポジティブ・フィードバック」と評価対象者の悪かった点を指摘する「ネガティブ・フィードバック」です。
ポジティブ・フィードバックの場合は、しっかりと結果を見せる事で従業員の評価への納得は得やすいですが、ネガティブ・フィードバックの場合、少し注意する必要があります。
まず、絶対にやってはいけない事は次の通りです。
- その場しのぎ
- 他人との比較
- 不明確な根拠の提示
また直接的に「これがダメだ」などと伝えるのではなく、あくまで「期待に届いてない」という言い方をすることが重要です。
期待に合っているかという事が評価基準であり、ダメだったかどうかという事は主観的な表現になってしまいます。そのため従業員の理解、納得を得られなくなります。
ネガティブ・フィードバックを行った結果によっては、従業員の退職にもつながりかねません。十分に注意をしましょう。
株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
渡辺寛
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