皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。
今週はメキシコでの資産(車)の購入とリースにおけるメリット・デメリット。
質問)
今回、社用車を追加で購入しようと考えているのですが、メキシコ人スタッフから「購入ではなくリースを検討した方がメリットがあるので良いのではないか」という声を聞きます。ただ、彼らも具体的にどのような点においてメリットがあるのかを分かっているわけでもなく、一般的にそのように言われているからという曖昧な回答をしてきています。
車の購入とリースで借りる場合における、メキシコでのメリットとデメリットをご教授ください。
回答)
今回のように社用車を購入するのか、リースにするのかによるメリット・デメリットとして議論される点は、一般的には税務上の処理(損金算入)についてです。
社用車を購入した場合は固定資産として計上し、メキシコ所得税法(ISR)に則った法定耐用年数(4年:ISR34条VI )で減価償却を行い、償却限度額(175,000MXN【エコカー:250,000MXN】ISR36条II)まで損金算入が可能となる一方で、リースとした場合は、ISR28条XIIIに則り、1日当たり200MXNまでが損金算入可となります。まず、この点に違いが出てきます。
例えば、本体価格400,000MXNの車(エコカーではない)の場合、購入であれば225,000MXN(400,000-175,000)分が損金に算入算入できませんが、リースとして使い続ける限りは全額を損金算入することができます。
これらを踏まえ、メリットとデメリットを表としてまとめてみました。
注)あくまでも一般的な見解となるため、購入やリース時の契約の条件によってメリット・デメリットは変わります。また、2019年から固定資産のリース取引における会計処理が変更となりますので、契約のタイミング等によってもメリット・デメリットが変わる可能性があります。
一点補足の説明ですが、もし社用車を商業用として購入したのであれば、税務上の損金算入限度額はありません。例えば、ピックアップトラックを配送用(商業用)として購入したのであれば175,000MXNではなく、全額を損金として算入させることが可能となります。
株式会社東京コンサルティングファーム
メキシコ拠点
黒岩洋一
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