日本では政府が主導になって、働き方改革が進められています。
日本は他の国に比べて、労働時間がない。
月の時間外労働時間が数百時間にも及んでる。
ワークライフバランスを実現させることが必要だ。
などなど
一昔前までのような無限に残業をさせるような働き方はできなくなってきました。
日本人は働き過ぎだ!!とは言われていますが、OECD(経済協力開発機構)の調査によれば、日本以上にメキシコは年間の実労働時間は長く、世界一になっています。
2015年の統計データによるとメキシコ人労働者一人当たりの年間の実労働時間は2246時間で1位、日本は1719時間でした。もちろん、日本に比べるとメキシコの祝日は半分以下であり世界一少ないとも言われているため(7日/年)、その影響も多少あるのかもしれません。しかし、年間で実労働時間に500時間もの違いがあれば、「メキシコ人は働き者だ」という考えを持つ人もいるかもしれません。
では、実際のところはどうなのでしょうか。
おそらくですが、メキシコで働いている日本人の多くは、首をかしげてしまうのではないでしょうか。もちろん、あくまでもこれらの数値は統計ですので、全てのメキシコ人に該当するわけではありませんが、メキシコ全体で見たら「日本人の方が働いている」と思ってしまうのではないでしょうか。
どんなに仕事が残っていたとしても、時間になれば帰る
仕事とプライベートは切り離す
仕事よりも家族が優先
良い悪いの話は別にして、こういった考え方の方が一般的だと思えます。
では、なぜメキシコの実労働時間は世界一長いのでしょうか。
そもそも、「実労働時間が長い=仕事を一生懸命やっている」という考え方を改めなければいけません。これは、私たち日本人の働き方にも言えることです。
日本の働き方改革にも言えることですが、就労時間の短縮や働き方の多様性に目が行きがちですが、本当に意識すべきことは「生産性」です。
実は、OECD加盟国34か国中メキシコの生産性は最下位の34位。つまり、実労働時間が最も長いにもかかわらず、最も効率の悪い働き方をしているのです(日本は21位)。逆を言えば、生産性の悪い働き方をしているから、実労働時間が長いのです。
メキシコでは2019年12月政権が変わり、今まで以上に労働者の保護の強い政策が打ち出されてきています。特に人件費に関しては今後も上昇を続けていくと考えられます。
このような状況の中、企業としては今後より「生産性」を意識したマネジメントが必要とされてくるでしょう。
株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
黒岩洋一
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