ご認識の通りメキシコの法律では、
外国人が制限区域内の不動産を購入することが出来ないとされています。
制限区域内とは、メキシコの国境から100km以内
及び海岸線から50km以内に位置場所となります。
ただし、この場合の購入禁止とは、
外国人が直接的な所有者（オーナー）として制限区域内の不動産を購入することの禁止であり、
該当する不動産の所有者とならないような取引（実際には権利の取引）は認められております。
具体的は、銀行、弁護士、不動会社や公証人が
関与しての“FIDEICOMISOS”と言われる方法での取引です。
例えば、外国人と銀行間でFIDEICOMISOSを実施した場合、
同取引において外国人は委託者、銀行は受託者になります。
受託者である銀行は、外国人のために不動産を購入し、
彼らの指示に従う義務が生じます。
一方で、委託者である外国人は、銀行が不動産の所有権を保持している間、
実際のオーナーのように、該当不動産を無制限に利用、売却までもすることが出来るようになります。
つまり、制限区域内の不動産を実際に所有することはできませんが、
FIDEICOMISOSを利用することで、所有者のように利用することは可能になるということです。
また、FIDEICOMISOSそのものの具体的な条件等は
実際に同制度に関与する者（銀行等）によって決まってくるようです。すので、専門家等としっかりと確認を行うようにしましょう。
株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
黒岩洋一
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